結局人生50歩100歩 じゃないかもしれない。

「本当の金持ちって言うのはね」や「本当に支援されるべき弱者」に内包された実際の意味に私たちは気がついているか?「自分に取って都合のいい○○」

2014-02-03 Mon 18:00
よく聞く言説に「本当の金持ちっていうのはね」ってのがある。

「本当の金持ちって言うのは、お金持ってることをひけらかさない」
からはじまって

「本当の金持ちって言うのは、服もびっくりするくらい地味で」
「本当の金持ちって言うのは、庭の手入れも家電の修理も
 家のペンキ塗りも自分で全部やって」

最終的には
「本当の金持ちって言うのは、床屋にも行かないで自分で髪の毛
 切るんだって!」
と言ってる人まで居て椅子から落ちそうになった。


同じような現象はお金持ちの人じゃない貧困層であったり、
派生したものとして支援を受けている人の場合もよく見る。

支援されるべき「本当の弱者」という言説だ。
「本当に困ってる人たちこそ援助を受けるべき」って奴だ

災害の被災者しかり、母子家庭しかり、貧困に障害、
助けてもらうべき正しい弱者の定義を

「本当の」と言って縛る。

本当の金持ち、本当の貧乏人、本当の障害者、本当の病人

ここで言われる「本当の」って一体何なんだろう

あるときふと疑問に思った。

私自身も、まだまだ未熟で視野が狭かった頃
この「本当の」という言い方をよく使っている
自覚があったからだ。

そもそも
人の状況に本当だの間違ったのだの真贋判定なんておかしいのだ
別にルイヴィトンやエルメスじゃないんだから。
ブランドの真贋や、物の真贋とは訳が違う、
その人の置かれている状況
人の人生、人の生活に本物も偽物も
あったもんじゃない。

金持ってるなら、金持ちだし
身体的に普通とは違い本人が不便を感じて
何かしら助けてほしいと思ってる人が障害者だし
お金がなくて生活に困って援助や支援を受けたいと
思ってる人が弱者なのだ。

なのに我々はついジャッジをしてしまう。
そんな権限なんか持ってないのに

あの人はお金持ちなのにひけらかさないから
本当の金持ちなんだ
あの人は貧乏だけど明るく前向きに生きようとしてるから
支援すべき本当の貧乏人なんだ。

とやりがちなのである。

何故なのか?

今回の件は
19年前の阪神淡路大震災で避難所の学校で
酒盛りをする被災者のバッシングがあった時
なぜあの人たちを不快に感じるんだろうと
考えた事がそもそもの始まりであった、

正直に言おう
実際私も、これだけ世界中が被災者を支援してるのに
なんであの場で酒なんか飲んでるんだよと
いい印象は持たなかったのは事実だ。
でももし自分だったらと考えたら
すーっと足下の感覚が揺らいだのだ。

何もかも失った時、酒くらい飲ませてほしいとおもう気持ちって
そんなに悪か?いけない事なのか道徳に反するのか?
もし家の家族も友達も失って、自分だけは立ち止まる事すら許されず
無理矢理歩き出さなきゃいけないときに、
張りつめた一日の終わりにささいな楽しみがひとつあったって
それをとやかく言われる筋合いは無いよねと考え
己の最初の気持ちを自分でなじった程であった。

正しさだけが正解じゃないんだと。

そして被災者が避難先で酒飲んだって
遊んだって、別に何も悪い事じゃないんじゃないかと思って

ホントに必要な震災対策グッズを考えてみる。『災害時用の簡易トイレを自宅に準備するのが一番大事なんじゃないのかね?』
http://kyuinkyuim.blog71.fc2.com/blog-entry-891.html

のブログ記事の中で

☆トランプや双六

気を紛らわせるために必要
震災体験者の方々の証言で、あそべるものがあったほうが
気がまぎれますとのお言葉。
被災者はあそんだりしてはいけないという事は無いので
積極的にこういう遊びグッズはもってたほうがいいと
口をそろえて言われたんで。



☆小瓶の酒

気分転換用と体があったまるので
おいしいバーボンの小瓶など。
被災者が酒飲んじゃいけないちゅーこともないし
飲んでまぎらわしたいこともあるかと、
やけ酒用みたいなものか


これらの娯楽性のあるものを
リストしたのだ。

多分日本中探しても、サバイバル用の準備の中に
ゲームや酒を入れろと指南してるものは
ほとんど無いんじゃないか?


さて、話を戻そう
「本当の金持ち」「本当に支援されるべき人」に
我々がことさら条件をつけてしまう傾向に関して
さっきの【被災者が酒を飲む事】をきっかけに
よく考えてみたら自分にとって都合のいい状態にある事を
「本当の」と定義してるに過ぎないんじゃないか?
という事実に気がついてしまったのだ。

なんて恐ろしいことを思ってたんだろう

例えば国から支援を受けるべき弱者というのは
可哀想でなければならない。
実際に可哀想かとかは実はどうでも良くて
イメージとして可哀想な雰囲気を
醸し出してて欲しいと願ってしまう気持ち。

一時も自分が援助した金で遊んで楽しそうにしてる姿は見たくないし
兎に角常に哀れでかわいそうに思えるようにしていてほしいと望んでしまう。

その可哀想こそが主観やイメージであることに気がつかない。
自分の好みで援助されるべき弱者を選定するという
恐ろしい行為なのだが、
それにどれだけの人が気がついているのか

日本にだって支援されるべき子供達や弱者は沢山居るのに
自国の困ってる人に向かってまったく支援する気が起きないのに
例えばアフリカや紛争地域、途上国の子供達を支援するのには
むしろ積極的でためらわず支援したくなるこの気持ちは
なんなんだ?

突き詰めて考えたら、まさにさっき書いた
可哀想に思いたい願望を満たす相手であることが大事であるという
根本的なイメージに左右された心理に気がついたのだ。

自国の弱者支援は、いろいろ目につきやすい
だってそばに居るから簡単に見える
粗も見える。
自分の気に入らん弱者に金が渡るのがどうも好かん

でも物理的に遠い国の子供達は
都合良く可哀想な部分しか目に入らないのだ

行き渡った金は子供に渡ってるのではなく
支援団体の人たちの交遊費に消えてるかも知れないし、
運良く子供にわたったとしても、食料や薬になってないかも
悪い親が搾取して酒代になってるかも、
もしかしたら親が悪い奴で武器や麻薬を買ってるかもしれない。

でも見えてこないものは無いということにしてしまえば
苦しむ子供に向かって金を渡したという
自分がしてやったよい行いの事実だけが残る。

だからこそ支援する相手は都合が良くないと行けないのだ。

最近はもうちょっと訳が分かってる人が増えてきて
弱者を選り好みしてはいかん
自分に取って都合のいい人が弱者だというのは
考えが浅いんですよという事は
ある程度のインテリ層には浸透してきた感はあるけど、

こういう人も金持ちに関しては
自分の都合のいい金持ちであることを不思議と望むんだよね。

お金を湯水のようにつかっちゃうような派手なことする奴は
本当の金持ちじゃない。

本当の金持ちは金を持ってる事をひけらかさないものだ、

地味な服を着て、微塵も金持ちだと感じさせないのが
本当の金持ちなのだ。


ちょっと待て、

それは自分が羨ましくならないように
ジェラシーを感じずに済むように気を使ってくれる金持ちが
自分にとって都合のいい金持ちであって、
別にに本当の金持ちって話じゃなくないか?

「本当の金持ち」ではなく「あなたの都合のいい金持ち」でしょそれ。


で、思ったのだ。
(ここからが本題ですよ)

そう、理研でSTAP細胞を発見したあの研究者の
ヴィヴィアンウェストウッドの指輪の話や
服装の話や、割烹着の話をするんじゃない!と
怒り狂った人が何故あんなに多かったのか。

なんか異常なくらいヒステリックに
研究の事だけ紹介すれば良いのだ
とワイワイ騒いで怒った人たち。

先の記事にも
「くだらんことに怒ってないで、
情報は自分で取りにいけよ、
まずは理研のホームページ読んだらよかろうに」
私はちゃんと書いたけど、

世の空気をよく見てみると、何か異常なほど怒ってる人たちに
たいした事してないおばちゃん研究員とか
無名の報われないリケジョのハシリみたいな
人たちが何故か多かった事が気になったのだ。

そんでもって
新聞記事に人となりを伝える文脈で書かれた
ヴィヴィアンウェストウッドの指輪や
ピンクの壁、ムーミン好き、割烹着着用に対して
拒否反応を起こした人たちのお気持ちについて
思いを馳せてみたんですね。

彼らは一見研究者の味方に見える言説で
報道の仕方がけしからん、もっと研究の事を説明しろと
さも解った風なふりをして批判してたけど。
なんかおかしい。
違和感ありまくり

私の透視能力は欺けませんよ。
見える見える本音が見えーる。

で、思い至ったのは


もしや
彼らが怒ってるのはゲスな報道のせいじゃ無いんじゃね?
ってこと


女子力が高くってかわいらしい
(何も女である事を犠牲にしてないように見える)
若い研究者が
実は優秀で世界中あっと驚くような発見をし
結果を出すなんて

【都合が悪い】

人たちが沢山居たんじゃないかないかってこと。

そう考えると
服装やら周辺情報を出すなという
異常な明後日の方向のヒステリーにも説明がつくじゃないか。

なるほどー。
腑に落ちちゃった!


要するにだ
何か結果を出す為に多くの人は修行僧のような生活をしてるわけだ。
そうすることは科学的根拠の無い精神論なんだけど

おしゃれしたり、髪型気にしたり、
ファッションに興味を持つ暇があったら
その時間に本を読んで、実験して、論文書けよと。

ほら、日本に古くからある願掛け文化ですよ。
何か叶えたい大層な事があると
好きな物を断って願をかけるあの精神世界です、

願掛け文化は男女関係なくあるけど

理系の研究分野では
殊更、女性研究者が大成しようと思ったら
女子力を断って、おしゃれなんかにかまけてないで、
兎に角、女を捨てて研究に一生捧げて、
男と対等に渡り合っていかないと
女の研究なんかうまく行くはずが無いのだっていうアレ。

マスコミの報道アプローチバッシングをした人たちは
意識してないのかも知れないけど

女子力&おしゃれ断ちをしてないのに結果だけ出しやがって
ムッキー!

っていう感情が
一切無かったと言えるのだろうか。

そもそも
リケジョでなくったって女でなくたって
この国の教育は、年頃の子が年齢相応に色気づき始めると
勉強がおろそかになるからといって、
髪型なんか気にしないように
男の子は丸坊主、女の子はおさげに結べ
出来るだけ色気のでないような地味な制服を
ダサさを全面に押し出して着ろ、

子供は子供らしく居ろ
性的な匂いなんかさせるな
勉強できなくなる!
中学生や高校生に恋人が出来るなんて
不純で汚らわしくて、犯罪だ!

という生物学を否定した思想に基づいて
世の中が運営されてるじゃないか。

人間が動物として年齢相応に芽生える
性的な自覚に関しては、
鈍感であればあるほど評価されてきてるもんだから
男っ気が無い、女っ気が無いことを
大の大人になってからもアピールしまくる異常な状態

その癖、少子化は嘆かわしいけしからん
女は子供産まない、男は女を押し倒す事も出来ない
草食系男子とか言って否定され。

いや、育てたように子供が育っただけじゃないか
とツッコむ人はいないんかい。

そんなこんな2014年の世の中に
あんなに女子力満開で色気づき、カワイイ満載の
女の子女の子した雰囲気のおしゃれに自由な感じの人が
世界が揺らぐような発見しちゃったら

「おしゃれにかまけてたらなんか勉強なんか出来ない」と
大人になっても中学校の洗脳教育が解けてない人たちが
目の前に起こってる現実が消化できなくて
集団ヒステリーを起こしちゃった感じが
まさに、

女っぽいとか、ヴィヴィアンウェストウッドが好きとか
報道してくれるな!という
異常な叫びだったんじゃないか

そら、いままで信じてきた精神論根性論が
大事な根幹の願掛け教を真っ向否定されたら
ああなるわな。


「女性って言うな、割烹着って言うな、
壁がピンクって言うな、
ムーミンのステッカー貼ってるって言うな、
ソファ運び込んだって言うな
亀飼ってるっていうな、
ヴィヴィアンウェストウッドの指輪持ってるって言うな!
研究の事だけ言えば良いのだ。
本当の報道をしてください」

と、ぎゃーぎゃー過剰に拒否して騒いだ人たちのいう
「本当の報道」って

「私たちに都合の悪い報道はしないで、
私たちの都合のいい報道をしてください」

というのが
まさか本音だったんじゃあるまいな。






===
その後、リアルゴシップ誌や女性週刊誌やワイドショーという
新聞社とは違う種類のマスコミが、後追いで下品な周辺記事を
載せ始めた話と、この発見が報道機関にむけて
正式に発表された時の報道の仕方の話とは全く別の事なので
そこら辺ごっちゃにしないように、いちを言っておきます。

(これを読んでる皆さんは賢い筈なんで
いちいち言わなくても当然解ってると思いますが念のため)
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