結局人生50歩100歩 じゃないかもしれない。

JALの新しいビジネスクラス座椅子「スカイスイートIII(スリー)SS2」に駄目出しをするブログ

2016-04-07 Thu 19:00
「人は信じたいように信じる」と
ネットでもよく言われています。
さて
今日はJALの発表を信じたいように信じてる人に
頭から氷水をぶっかける記事です。
アイスバケツチャレンジではないので
ぶっかけられたからといって
JALに寄付(航空券購入)とか
しないでね。

2016040717113154c.jpeg


まさに
「JALのスカイスイートに新ソロシートキター!」
という一部の方々のお祝いムードに水を差す
という感じですので
JALファンの方は覚悟して聞いてください。

(Mっ気がないとJALファンなんか
やってらんないと思うので、
これを聞いて悶える悪趣味な人も
たくさん居そうですが)



2016年7月よりJALが新しく入れる
ビジネスクラスの座席 SS2
スカイスイートIII(スリー)のシートの
ダメさ具合をあまりに衝撃的な体験
だったので書き留めておきたい。


JALの羽田〜バンコク線って
いまは羽田からの深夜便と昼便が
2便とも777-200で
この機材のビジネスクラスって
くっそ古い旧型シェルフラットで運行してるのだ。

それが2016夏から順次
新しいスカイスイートSS2機材になると
発表になりました。

JALスカイスイートIII(スリー)
http://press.jal.co.jp/ja/release/201603/003708.html
JALのプレスリリースURL


いちをこれから話をする前提で
JALのシップの布陣を説明しておきます。
頭の隅に以下の説明を記憶しておいてください。

スカイスイート SS7
長距離路線用(NYC,LHR,などの長大路線)
機材 777-300ER

スカイスイート SS9
長距離路線用(ファーストなしの欧米路線)
機材 787-9

上記の2機種はフラッグシップでもあるので
スカイスイートという自慢のソロシートが入ってる

そして767はひどいビジ席
(お仕置きシートと一部界隈では
呼ばれていましたね)から心を入れ替え
小さいながらも767用のソロシートを
かなり頑張っていれました。
それが
スカイスイート SS6
中距離用(マレーシア、ベトナム、ホノルル)
機材 767
(とはいえまだ残ってるスカイワイダー)

で、787-8には旧型のシェルを改良した
シェルフラットネオ
中距離、長距離(サンディエゴ 関空からのロサンゼルス
名古屋からバンコク、成田からバンコク)
機材 787-8

そして残されたのは
ボロボロの旧型シェルが載ってる777-200

旧型シェルフラット
中距離(シンガポール、ホノルル、バンコク)
機材 777-200



で、この中距離用の777-200、いまJALは11機持ってて
これをさすがにもう10年以上ボロシェルはまずいとおもったのか
順次改修すると発表したのが3月下旬。
(さっきのプレスリリース参照)
これに連動して六本木で
JALスカイスイートIII(中距離用ソロシート)SS2の
お披露目会やってたので
たまたま乗る予定があるので
航空券ポチる前に念のため確認しに行きってきた。

(いやー。念のため確認が未来の自分を救う事になるので
みなさん、悪い事は言わない
とにかく面倒がらずに念のため確認の習慣をつけましょう。)


これ展示されてるシートに実際に座れるイベントで
実物を設置してあったのは
この中距離用777-200に装着されるスカイスイートIII( SS2 )だけでなく
長距離用ソロシートと、767に載ってるソロの3種類。


それでですね。
実際に見て触って座って見てきた感想をいまから書きます。
わざわざ書くのは、すっごく面白かったから。
面白いって言い方はおかしい
突っ込みどころが満載すぎたからだ。


いきなり結論から書くと。

「これはひどい!」
「この機材になったら外れだと思う」


おまけ
「上から土をかけられるのかとおもって怖かった」(by連れ)

理由
中距離用とはいえ6〜7時間もの間、洞窟というか、
MRIというか、棺桶?に入りっぱなしは
さすがに嫌だから。


何言ってんのかわかんないと思うので、
これから丁寧にポイントを解説する。

JALのHPの画像 
2016040717113154c.jpeg

だけ見ると
キャセイのロングホールフライトで使ってる
ソロシートのシーラスかと思ったが
似てるのは形だけ。残念でした。

おなじみキャセイの長距離用シーラス
20160407171949ada.jpeg

JALの方は体感的にキャセイシーラスを
3割くらい小型化した感じで
超狭い!

なんでも前に詰め詰めにした努力が実り?
従来より多くの席を設置出来たのが
自慢らしいのだが、
それ客は嬉しくないです。
正直迷惑です。


「前に限界まで詰めた」は
何を意味しているのかというと
参考までにこの図を見ていただきたい。
お絵描きしましたよ。

20160407172406c48.jpeg


本来他社のソロシートでは
足先しか前のシートの下に入らないのね。
これが通常のスタンダードなソロシートの主流。

なのに図を見ていただければ
一目瞭然ですが
JALの場合ベッドポジションにすると
下半身が腰(身長によっては足の付け根)のあたりまで
前の座席の下にぽっかり空いた
狭い洞窟の中に入れられちゃうという
完全にMRIか棺桶状態。

それでは狭い棺桶の画像をどうぞ。
参照画像4


怖いよ。
身動きとれないよ。
棺桶だから上から土掛けられちゃいそうだよ。

そしてこの洞窟の幅が超狭い事。
これ横向きにもなれないし
膝を立てて寝る癖のある人は
悲しいことになるわね。

飛行機乗ってる時って
どうもうまく寝転んでられないので
無意識にけっこう片側の膝を立てたりして
バランスとってるのよ
この高さだと膝は立てられません。
まっすぐ伸ばして死体のように寝ないといかん。
まさに棺桶です。


さらに意味不明なのが
足元クロスのフルフラットって説明。
このからくりは
中央の二席は進行方向向かって左側(Lサイド)が下段、
右側(Rサイド)が上段という、
下半身クロス(足だけ)二段ベッド方式
ってことなのだ。

ちょっと何を言ってるのかよく分からないと思うので
(わたくしも見るまで意味不明だった)
参考になる絵を貼っておく。
絵心ないんだけど、
みんなにこの感動を伝えたくて
一生懸命書きました。

参照画像2

わかりやすくするため
透明化した状態でイメージ図を書きました。

図を見てもわかるように

下半身を洞窟型棺桶に入れてクロスさせるためには
中央の2席が同じ高さでベッドにしては干渉しちゃうので
中央の2席L(左)側はフルフラットにすると
限りなく地面ちかくまで下がって
R(右)側だと限界まで上にあがって、
足元クロスのために2段ベッド状態に。

リラックスポジションでも座面がどんどん下がるので
L側は座椅子か?状態に。
座椅子ってのは嘘じゃないんだよ。
20160404141310170.jpeg

本当に中央ツインのL側は座椅子なのだ。

そして恐ろしい事言いますね。
中央2席のL側(ローポジションになる方)を
ベッドにして寝たら
人々が床を歩く振動がモロに響くよ。

床までの高さは図参照
20160407175553335.jpeg


JALに乗るといつも気になるのが
乗務員がドシドシと床を響かせて
歩き回る事。
今だってフルフラットで寝てると
かなり響くのに、
この座椅子を伸ばして床に寝せてくれる
クールジャパンな座椅子シート(下段)は
頭に音が響きそうよね。

って友人に言ったら
「CAのおねいさんのスカートの中見えちゃうんじゃない」
と返されたので

その発想はなかったよ。
おっさんか!とおもいました。
(密かな人気シートになるかもね)


例えて言うなら
いままで貼った絵や画像でわかる通り
中央ツインシートのフルフラットは
限りなく地面に布団敷いて寝る感じ。
そして、
もう片方はロフト式のベッドに寝る感じ。

気をつけるべきポイントは
足元だけが前の座席の下に入るんではなく、
下半身は足の付け根〜腰くらいまで
深く前の座席の下の空洞に挿入されてしまう。
まさにすごく狭いMRIか棺桶だよこれ。

この棺桶座椅子シート
ウェブサイトの発表段階では
実は書いてある事を読んでも
ピンとこなかったのである。

777-200に「1ー2ー1のソロフルフラットが入る〜〜」
って色めき立って予約入れようと
運行開始日をリロードしまくって調べたのである。
(ざっくり7月からと書いてるが
いつの何便とは書いてないので手作業で突き止めた)が、
ぬか喜びでした。
というか、これポチらなくてよかった。
これじゃあこの便避ける為に
一生懸命調べたんだな〜としか
今になっては思えない。

シップチェンジでスカイスイートIII(SS2)が来たら
本気で
「降りまーす」
っていうレベルの閉塞感と圧迫感である。

日本人が作ると何でもコンパクトになっちゃう
といういい例なのか知らんが。
ここであの有名な番組 匠の技の名台詞
「なんという事でしょう」(嘆きの方)
と言いながら脳内に
《劇的ビフォーアフター》のテーマソングが流れる
のでした。


さて次の画像をご覧ください
座椅子シートがどうなってるか
具体的に解説します。

20160407175553335.jpeg

さっき出した図ですが今度は
床までの高さの方ではなく
お尻の位置(座面)がどこなのかに注目

お尻の位置=座面がここって
なんか色々すごいと思うのよ。
ボタン押してベッドポジションにすると、
座面がググーッと前に出て行って
洞窟の入り口に着岸みたいになるのだ。

参照画像4



そしてもう一つ参考画像
JALの777-200に入るスカイスイートⅢ
(SS2)にフットレストが存在しない
座椅子である証拠画像を貼る。

20160407180520e1b.jpeg

これ席を倒す際のコントローラーパネル。
左がスカイスイートIII(SS2)
右がスカイスイート777(SS7)

両方をみてわかる通り
ベッドまでにはしない
リラックスポジションにした場合
通常ひざ下からあがってくるはずの
フットレストがないもんだから
座席を倒すと全体が倒れるんじゃなくて
まず座面(お尻)がまえに
ぐぐーっと出るのです。

で、フットレストないよねどうする?
ってなると、
穴倉の入り口に足を引っ掛けると
ほらフットレストだよ
ってすごいアイデア!って

「なんという事でしょう!」

(脳内で「大改造ビフォーアフター」の
あの音楽を流しながらどうぞ)

201604071820155c5.jpeg

それアイデアなのか?

そして困るのは
フットレストが存在しない分
座面が限りなく前に出てしまうので
座席をちょいと倒した状態で席を立つ場合
(トイレなど)
体を随分ひねらないと出られないので、
無精して出ようとすると腰を痛める感じ。

面倒でも離着陸ポジションまで椅子を戻さないと、
席の出入りは厳しいというかなり
難易度の高いシート。
なのである。


さて最後に。
どこかで
「批判や突っ込みをするのって簡単」
みたいなことを抜かしておった奴がいたが

簡単じゃありませんでしたよ。
まず経験値がないと
このシートに適切な駄目出しできません。
リアルで乗ってなきゃどこが悪いか
何が問題になりそうか
指摘できんでしょ。

色んなシートを実際に使って乗って
日々こうなったらいいなとか
実感として持ってないと

簡単じゃありませんわ。
このツッコミはすっごいお金のかかった
駄目出しなのである。

その上お絵描きまでしたし。
(絵苦手なのに)


でも
他社知らなかったら
「すごくいいシート」
JALもやっと心を入れ替えたのかと
錯覚すると思う。

まさかシーラスを小さくしたとは
思いもしないからな。

会場では
みんな嬉しそうにしてましたよ。
こんなイベントに真剣に
「乗る価値あるのかこのシート」
な視点でやってくるのは
シートヲタなのは私くらいでしょうし。

それにしても
知らない事は幸せです。
実際この発表があって数日間
実物を触るまでは
私も幸せでした。
あの日に帰りたい(違)

夏はこれに乗ってどっかいこうっと
って本気で思って検索してたからね。

ってこれを説明したら
「怖いもの見たさで乗ってみたくなった」
という人がちらほら出てきまして

やっぱりJALファンってすごい。
と思ったのでした。

私はそうじゃなくても
ファーストクラスしか乗れない体

実際なんと今年になってファーストクラスにしか
乗ってないヘタレなので
この劇狭、狭小シートは
遠慮したいとおもいます。

閉所苦手な人はお気をつけあそばせ。

多分今年のキュインを予測するとしたら
シップチェンジでこの機材が来てしまい…
(誰ですか笑ってるの)




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