結局人生50歩100歩 じゃないかもしれない。

6:あなたも出来る飛行機からの脱出。「なるべく安全に飛行機から脱出する方法を教えます」ブログ記事

2015-12-07 Mon 13:00
さて、今日のテーマを書く前に
昨日のおさらいを

5日目では日本の空にも多く飛んでいるA320型機
B737型機によく見られる
窓型脱出口を開ける場合どうするかを学びました。

スターフライヤーA320


因みに、ANAやJAL、スターフライヤー等のウェブサイトに
非常口座席に座る場合、援助者として何をするのか?は
具体的に書いてありますので、
各社のウェブをよく読んでください。

非常口座席援助の方法

ANA
緊急脱出時の援助内容について|ANA

一部抜粋すると

・乗務員の指示に従い、
機外が安全であることを確認して
非常口を操作し開放すること


とちゃんと書いてあります。
要するに万が一の場合は乗客も非常口を開放する
可能性があるから開けてねって事です。
で、機外が安全であるか確認しろって
ちゃんとウェブには注意書きに書いてますんで
具体的に確認すべきことは

VOL5で書いたこの4つ

1:着水してないか、水位は?
2:スライドが開くスペースはあるか?
3:外で火災は発生してないか?
4:燃料は漏れてないか?


を確認して開けるのですぞ。


さて、もうひとつ
脱出スライド
が膨らんだ後、他のお客様を速やかに脱出させること
って書いてあるんですが、

あの脱出用滑り台のことを
航空会社ではスライドって呼んでます。
シューターは日本人のみが使う言葉なので
きちんと脱出用スライドという言い方を覚えてください

シューターとは言いません。

正確には脱出用スライドなのです。
救命ボートと兼用になってるものは
「スライド/ラフト」と呼びます。

実際外資系の英語しかないセーフティビデオでは
「Slide」と表現しておりますので
言葉は正しく覚えること。

今日のテーマは
なるべく怪我をしないでスライドを滑る方法について
なので、今日をきっかけに
シューターではなくスライド
いますぐ知識を上書きしてくださいね。

それでは安全に脱出用スライドを滑るには
何が大事かを書いていきます。



滑る時の姿勢
寝て滑ればスピードが出るので
とにかく前傾になるくらいの姿勢を意識してすべる。


プールのウォータースライダーや
冬季オリンピックで寝っ転がった姿勢で
もうスピードを出すソリの競技があるけど
あの原理を思い出してください。

要は抵抗が少なければ滑るスピードは上がり
抵抗が多ければ滑るスピードは落ちます。
ですので、上体を起こして滑るのです。

具体的にはこの姿勢で滑ってください。
ana スライド

今貼った画像はとてもわかりやすい動画があったので
該当部分を切り出したものですが。
私が言葉で説明するよりANAのセーフティビデオを見た方が早いわ
スライドの滑り方、立ち上がり方、走り抜け方が
全部映像で説明してある素晴らしい出来のビデオになっております。

ANAの安全ビデオは2015年2月から制服改定をきっかけに
新バージョンになって、スライドでの脱出姿勢が
非常にわかりやすく映像化されております。

201512071240467f2.jpeg


2分58秒からご覧ください。

ANA 非常用設備案内ビデオ / ANA Safety Demonstration Video



これでもよくわからない人は公園の滑り台で
自分で滑って実験してみるべし
仰向けに寝た状態で滑り台をすべるのと
上体をおこして「 コ 」の形に近い状態で滑るのとでは
滑るスピードが変わります。

スライドを滑る時の怪我は大体加速がつきすぎて
スライドの最後の部分で勢い余って
転んだりするのが原因です。

なのでスピードが出過ぎないように上体を起こす。
もっと言えば足を揃えてぴったりとくっつけると
速さは増しますが、足を少し開けば抵抗が大きくなるので
足を肩幅に開くのもスピードを緩める事が出来る
テクニックです。

ブリティッシュエアなんかの安全ビデオでは
スライドを滑る時の腕の位置は
胸の前でばってんにしてますが
ANAは腕を前に伸ばしてと
「コ」の字型になって滑るように指導してます。

私はANA方式を推します。

理由は胸の前で手をばってんにすると
スライドを滑って降りた際に
手が使えず、バランスを崩して転ぶだろうから。

着地の際スライドが終わる部分で
走り抜けるのが正しいので、
冗談抜きで公園の滑り台でイメトレするのが
一番いいとおもいます。



スライドの降り方
どっこいしょと立ち上がらず、
滑るスピードを使って、勢いで走り抜けること。

ANAの安全ビデオ内でも3分10秒あたりで
説明されているように。
滑ったら止まらないでそのまま走り抜けるのです。

公園の滑り台も最後に滑るに任せて何もしなければ
ドテっと尻餅をついて着地しちゃうでしょ。

普通はそうなると痛いから滑り台の終わり部分で
足をついて立ち上がるよね?

そして後ろから人が来てたらぶつけられるので
滑り台からすぐ離れるでしょ。
あれです。

ほんと、スライドを滑る練習したい人は
今すぐ公園に行って滑り台してくるべし。
(不審者に思われると困るので、子供に一緒に
行ってもらうとか工夫は必要でしょうが)



脱出口からスライドを見たら?

トルコ航空のセーフティビデオが
他のエアラインに無い視点でカメラを設置し
滑る感覚がわかりやすく説明されてますので
これは、どんな感じに見えるのかを知る上では
参考になります。

201512071247015e2.jpeg

2015120712470290b.jpeg


3分33秒あたりをご覧ください。
Turkish Airlines Safety Demo





余談だがJALにひとこと言いたい。

JALの安全ビデオのやっつけ仕事っぷり。
ひどいわありゃ。
多分この十年くらい使い回し、
ビデオは実写ではなく一昔前ぽい変なアニメーションなので
制服が変わった部分のみやっつけで差し替えてるし
なんとANAのように機種ごとの安全ビデオではなく
全部に共通して使える共通版
手抜きすぎ。

JALはすぐにでも安全ビデオをANAを見習って
ちゃんとしたものに変えるべきだわ。

各社これだけ乗客にわかりやすく説明しようと
工夫に工夫を重ねてるのに、
JALの安全ビデオは見る気なくなる程
超つまんないし。
(見たい人は自分でyoutube探して
ここに貼る労力が惜しいくらいダメビデオ)

JALはいますぐ安全ビデオをもっと
面白くてわかりやすく、見て楽しいくらいのものに
改定すべきだと思う。



[飛行機に乗るのに適した服装と靴]

さて、ここまで読んだ方々は
もう離陸前にスリッパに履き替える気もとっくに
失せているでしょうし
ハイヒールやサンダルで飛行機乗るのはやめよう
くらいは思い始めたかなと?

服装だって、いままで着てたものでは
スライド滑れないし、翼上を歩けないかもと
考えてるんじゃないでしょうか?

旅慣れた人は体を締め付けないマキシワンピに
かわいいサンダルで搭乗しますとか
口が裂けても言えない気持ちになってない?

短パンとビーサンでサングラスして
乗り馴れた俺様を演出する気になる?

今まで書いてきたことを読んだら
これらが搭乗に適していない服装と靴だということが
きっとわかると思います。

ドレスコード云々ではなく
安全のためにね。

ここまで「あなたも出来る飛行機からの脱出」1-6を読めば
さすがに怪我しないように脱出スライドを滑るには
どんなものが適切なのか、
実感としてわかってき来たとおもいます。

スライドを滑る際に、走り抜けるには
どんな靴が適切なのか。

どんな服装で乗るべきなのか。

考えればおのずと答えは出ますね。

わたし?どんな格好して乗ってるか?

国内線に乗るときは着替えるというのは無いんで
なるべく脱出しやすい服装と靴を選んでおります。
真夏でも長袖長ズボンだし、(ラウンジや機内冷えるしね)

国際線のロングホールの時は
搭乗時はジャケット着てちゃんとした格好してます。
そこは最低限のドレスコードは守りたいので。
ジャケットは必須。

靴は普段からヒールは履かないので
ヒールが低い靴をそのまま。

ヒール靴は脱出用スライドを滑る際には
裸足になれと命令されるので
(低くても尖ったヒールやハイヒールは危ないので
スライドを滑る時にはぬがされる)

スリッパに履き替えるのは離陸後安定してから。
無事離陸するまでは靴のままいます。

そして着替えはファーストクラス搭乗の場合は乗ったら
パジャマをくれるけどそれは着ないで
ここで持参した脱出も出来る服に着替えるのです。

ジャケットを脱いだら、機内の寒さ対策にも使える
カシミヤ等ニットの薄手のパーカーへ着替えます。
(火災が発生した際にすぐに引火しにくい素材であることも
結構重視してます。化学繊維は燃えると溶けて
肌にくっついて大やけどをするので)

怪我しないために、長袖であることは必須。
パーカーのフードはかぶれば帽子代わり。
頭を怪我するのを防げるので防災頭巾のかわりね。

そして靴下を履きます。
足の冷え防止と、脱出の際
ストッキングだとスライドとこすれて摩擦で
やけどのような状態の怪我をするから。

足首まである長ズボンが必須です。
足が出ていて怪我をしやすいハーフパンツや、
今流行りのガウチョ等は足がもつれるので着ません
スカートもスライドを滑る際にめくれ上がるので
搭乗時の選択肢にはないのです。


夏だからといって飛行機にハーフパンツで
毛むくじゃらの足を露出して乗ってくる男性諸氏を見てると
ドレスコードの点も褒められたもんじゃないけど
安全面でもなーんも考えてないんだなと
ちょっと思ったりするのでした。
こういう人たちって確実に靴もサンダルや
ビーサンなのよねー。



最後にドレスコードよりも何もよりも
やはり重要なのは
パスポートはズボンのポケットに入れる。
脱出の際に荷物からパスポートを取り出す暇はないので
とにかく搭乗中は常時身につけてます。
なんかあった時にパスポートがあれば
海外では自分が誰だか証明できるので。



あとパスポートの中に米ドルを20ドル挟んでおります。
現金があった方がいいし、米ドル、世界中で両替できるので

そして、iPhoneもパーカーのポケットに。
脱出先が空港なら、電波は通じるので
すぐに誰かに連絡が取れるから。

なのでiPhoneはこれ以上大きくなっちゃ嫌
ポケットに入る大きさでお願いしたい。
なので6に変える気にならんのであった。
(といいつつ6Plusに変えて後悔しまくりの私)

具体的な事故を例に出すと
今年、ラスベガスの空港で出発しようとしていた
ブリティッシュエアウェイズの777がエンジンから出火し
滑走路上で搭乗者全員が緊急脱出した事故があったけど
あの時多くの馬鹿者が上の棚から巨大なピギーバッグを
引っ張り出し、それを持って脱出したことが
とても危険だと専門家から指摘されてます。

あれ、ニュースでは
「命と洗面道具どっちが大事なんだ?」と
突っ込まれてましたが。

ほんと荷物持ってスライド滑ろうなどという
馬鹿な考えはやめてほしい。
航空会社はこういう事故があって
荷物燃えちゃったとかなら、
あなたの持ってるバッグより
もっといいバッグが買えるお見舞金を
出してくれるはずだから。
その辺はキッチリ無事に怪我なく脱出して
お金をちゃんと貰えばいい話ですね。

こういう緊急脱出の場合荷物の中に
貴重品やらパスポートやらを入れちゃってると
取り出す時間もないし
荷物持って脱出しようって短絡的に思うんだろうけど、
パスポートと現金とスマホを身につけてれば
そんなロスタイムなしに脱出できるので
ちょっとその辺は工夫しなさいって
おもうのでした。



ここ迄で「あなたも出来る飛行機からの脱出」を
すべて終了いたします。

万が一の際に頭の隅に残ってて
何も知らないよりはマシだったくらいの
役に立てるといいのですが。

その前に、脱出なんてしないほうがいいに
決まってるよね、
そしてもう一つ、
乗客も乗務員も実際に脱出したことはありません。
万が一の場合は恐らく全員が脱出は初めてってことになるでしょう。
従って、乗務員が使い物にならなかったら
これを読んだあなたが自分の命を助けないと
いかんことになるかも。

「人に頼るな、自分に頼れ」
ですね、

それではこの知識が皆様の役に立たないことを祈ってます。
(事故で飛行機から脱出する場面なんて
実際に経験する必要ないですからね)
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