結局人生50歩100歩 じゃないかもしれない。

4:あなたも出来る飛行機からの脱出。「なるべく安全に飛行機から脱出する方法を教えます」ブログ記事

2015-12-05 Sat 02:30
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さて、「あなたも出来る飛行機からの脱出」
4つめの記事でございます。

皆様ご存知の通りSUZUは教えることを生業としている為
ただ、伝えたいことを脈絡なく書くのではなく
基礎から積み上げて、最後まで読むことで身に付く
を目的として構成を考えています。

皆様に少しでも興味を持ってもらえるように、
そして理解が深まる効果的なカリキュラムとして
「あなたも出来る飛行機からの脱出」シリーズを
書いてるので必ず順番に読んでくださいね。

2を読んでない人は今すぐ読みに行ってください
基礎編が出来てないと、今後の説明がちんぷんかんぷんに
なってしまいます。)


本日のテーマは
「脱出時に覚えておくべき英単語」です。

2015年4月14日に広島空港で起きた
アシアナ航空の着陸失敗事故の際
避難誘導が韓国語しかなかったとの話が
漏れ聞こえてきますが、

通常はどこの国のエアラインもその国の言葉と英語を
交互に連呼するルールになってます。

日本に就航しているからといって
日本語で誘導があると思ってはいけません。
最悪英語が公用語の国のエアライン以外では
脱出の際の指示に関しては英語での誘導も
端折られるかもくらいは
覚悟して乗りましょう。

だからこそ、基礎知識が必要なんです。
言葉がわからなくとも、基礎知識さえあれば
想像がつきます。

人間は経験のないこと、知らないことを想像するのは
難しいのです。


で、この記事を興味深く読んでくれてる読者の方は
日本の航空会社しか搭乗しないという方は
多分少ないはず、
その上英語には苦労してない方々ばかりと思います。
通常は何も気にすることなく
外資系エアに苦もなく乗って、
颯爽と飛行機で世界を飛び回ってることと思います。

しかし、英語のエマージェンシー用語まで詳しく知ってるという方は
少ないのではないでしょうか?
何を言われてるのか全くわからないと恐怖も増しますが
どうすべきか指示がわかるというのは
状況が想像できてこそ。

なのでまずは英語で
その想像できそうな重要単語だけピックアップします。
だって、そんな時にいろんな単語を覚えても思い出せないでしょ?


という訳で今回覚えるべき単語は2つだけ!
なんと2つです。
知ってるのと知らないのとでは大違い。

脱出時に覚えておきたい英単1個目
evacuate/evacuation


もっとも大事な言葉は

「えばきゅえーと/えばきゅえーしょん」です。
エマージェンシー用語では「脱出せよ」という命令ですが
これ軍隊で「撤退しろ」ってのがもともとの言葉ですね。

で、飛行機の中で一番偉いのは機長
墜落した際に機長が生きていれば
機長の判断で「脱出せよ」「evacuate」
とアナウンスが流れるわけですが、
飛行機が損傷してアナウンスシステムが使えない場合は
EVACアラームが鳴ります。
ぴーぴーぴーぴーぴーぴーって連続した音なので
この音がなってたら一刻も早く機外へ逃げろ
それこそ「撤退!」命令なので
一目散に逃げましょう。

ここでも乗務員がパニクって使い物にならず、
指示も出してくれない場合
言葉かわからない場合
一体どうすればいいか不明な場合は
このEVACアラームが鳴っているかも
自身の判断基準に使えます。



脱出時に覚えておきたい英単語2個目
ditching

例えばいきなり「でぃっちんぐー」って叫ばれたら
それが何を意味するかわかるでしょうか?

ディッチング(ditching)とは
飛行機を水上に不時着させることです。

landing on the water

とは言ってもらえませんので
「でぃっちんぐって何?」と思って状況を把握するのは
飛行機が浸水してからかもしれません。


なので、乗務員が日本語なら「着水」
英語でなら「ditching」と叫んだら
すぐさまやることはLife vest (救命胴衣)の装着です。

ここでまともに訓練を受けた使える乗務員なら
「ditching」と叫んだ後に条件反射で
救命胴衣の装着手順をそのエアラインの公用語と英語二ヶ国語で
説明しながら乗務員も自ら救命胴衣を着ると思うんだが、

乗務員がパニックになって使い物にならん場合
救命胴衣の事まで頭も回らないことが予測されるため
とにかく「ditching」と聞こえたら、説明がなくても
エコノミーなら自分の座席の下、
ビジネスクラス、ファーストクラスならVOL2で教えましたように

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事前に救命胴衣の位置を確認してるでしょうから
そこに手を伸ばして
救命胴衣を取り出し、
頭からすっぽり被って、
ウェストのところで留め具をかけます。
でもここでは絶対膨らませないこと(←ここ重要)

ここで救命胴衣に空気を入れてしまったら、
膨らんだ救命胴衣が邪魔で脱出口までいけません。
足元も見えないし危険です。
膨らませるのはあくまでも救命ボートに乗りうつる時です。

機内で絶対に膨らませてはいけません。


ディッチングといえば、
飛行機によく乗る皆さんはきっと覚えてるでしょうが
ハドソン川の奇跡で有名なUSエアウェイズの
チェズレイ・サレンバーガー機長。
サレンバーガー機長がやったのが緊急着水ってやつですね。

2009年1月ニューヨークのラガーディアから飛び立った
USエアウェイズのA320が離陸時にバードストライクを起こし
両エンジン停止、機長の判断でハドソン川に緊急着水した事故。

この時使えたラフト(救命ボート)は機種部分の2つのみ
後方の脱出口は浸水で使えず。
ボートに乗れなかった乗客はVOL2で説明した機体中央の脱出口から
翼の上に出て、そこで救助を待ったのである。

はいここまで読んで
あの事故の状況が理解できた人は今までの記事を
ちゃんと読んだ人ですね。

ラフト(救命ボート)とスライド(脱出用滑り台)の仕組みは
VOL2で貼った安全ビデオを食い入るように見た人ならわかるはず。

20151203144013df3.jpeg
翼にかかった脱出口にはボートは無い。

参考までにUSエアウェイズではないが
ユナイテッド航空のA320ドメスティック機材の安全ビデオが
YOUTUBEにあったので貼っておく
1分25秒あたりで、この機材の真ん中の脱出口には救命ボートがない
アニメーションが見られるので参考にしてください。

United Airlines Safety Video A320 Domestic


こちらはヴァージンアメリカ
1分10秒あたりが脱出口の説明

Virgin America A320 Safety Video



えばきゅえーと、とでぃっちんぐを覚えたら
もう怖いものはありません。
あなたも出来る飛行機からの脱出に
また一歩近付きました。
さあ、次の項目に進みましょう。

次回はもし乗務員が役立たずで
自分がドアを開けなければならなくなったら?を
できるだけわかりやすく書きます。

ただドアを開けていいわけではない
開けてしまったが為に死んでしまうこともあるので
ドアを開けるのは判断がとても難しいのです。


さて、皆様にひとつお願いが
この記事はなるべくみんなで共有したほうが
いいとおもうんだけど。
なぜかみなさん自分だけ助かりたいのか
こっそりしたい人が多いようで。

普通の記事はこっそり読んでてもいいけど
この知識はどう扱ったほうがいいのかな?

なるべくたくさんの人が読んで
ああそうかーって思ってもらわないと
効果あんまり出無いのよね。

一人でもとんでもないのが居たら、
そのせいで助かるものも助からなくなっちゃうし
巻き込まれて怪我してしまったりってのが、
飛行機の90秒脱出の恐ろしさなので、
知識としてあるかないかって結構キモだと思うのよね。
だから積極的に多くの人に共有してほしいとおもう。

1~4まで読んできてわかると思うけど、
離着陸時に「乗り慣れた自分を演出」とかいって
靴を脱いでスリッパ履いてる人が
結局飛行機に乗り慣れたってのは事実ではなく
単なる演出だけなので、使え無いどころか
もたもたして脱出を妨害したり
もっと邪魔なのは間抜けに蹴躓いたら
巻き込まれて怪我をする確率は上がる。

一人で逃げ遅れる分には
仕方ないと思うんだけど
そのマヌケのせいで多くの人の
スムーズな脱出が妨げられるってのは
結構よろしく無いと思うのよね。

脱出妨害しないまでも
そのマヌケの脱いだ靴が飛んできて顔面に
直撃して怪我するかもしれないしね〜

実際ラスベガス空港で炎上したブリティッシュエアウェイズの
777から脱出する際に、上の棚からでかい荷物を持ち出し
それを持ったまま脱出用の滑り台を滑って降りた
馬鹿者が大勢いたようで
アメーリカでは
「命と洗面道具どっちが大事なんだ」と
批判されてましたが。
そーゆー大馬鹿ものがいるせいで
死ななくていい人が死ぬこともある
ってよーく考え無いといかんのよ。

小さな一歩からだけど
きちんと知ってもらわ無いと
助かるものも助からなくなるんで。

で、具体的に
拡散の仕方はこの右横についてるTWEETボタンを
使ってください。
みなさんの大好きなFacebookボタンもつけときました。
どうやって使うか知らんけど。

ではまた
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