結局人生50歩100歩 じゃないかもしれない。

2:あなたも出来る飛行機からの脱出。「なるべく安全に飛行機から脱出する方法を教えます」ブログ記事

2015-12-03 Thu 14:00
その1から読んでね。

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さて昨日の続き。

Q:なぜ離着陸時に荷物は上の棚もしくは前の座席の下に仕舞うのか?

Q:なぜ離着陸時は座席のリクライニングとテーブルと
   フットレストを元に戻すのか?

Q:なぜハイヒール(スリッパ、サンダル)が搭乗に適さないのか

Q:なぜ離着陸時に窓のシェードをオープンするのか。

Q:なぜ夜間の着陸に際して機内の照明を暗くするのか。


の基礎知識を身につけていただいた訳ですが、
5つのなぜ?が解明されたところで、
脱出の際に気をつけておくべきことを書いていきます。

★自分が脱出する非常口は、搭乗したドアとは違う

人は乗ってきたところから逃げようとする習性があるんだとか
なので、飛行機の前方、そう搭乗してきたドアからしか
脱出もできないと思い込んで、
咄嗟の時はとにかく前方ドアに人が殺到するであろう。

これを知った上で、自分の席に近い脱出口は三ヶ所くらい
トイレに行く際にでも指差し確認しておきましょう。
特に後方のドアの位置は覚えておいて損はない。
一度確認していると咄嗟の際に目につく効果があります。

一ヶ所じゃ何故不充分か?
それは事故の際に飛行機はどういう位置で緊急停止するか
全くわからないからだ。

広島空港でのアシアナ機も着陸進入してきた方向から回転し
滑走路で最終的に停止できたのは逆向きになった状態。
車がスピンした事故現場みたいなものですね。

だから、その時になってみないと機材の右側から脱出出来るのか
左側しか開かないのか、はたまた機首のみすでに海中落下など。
状況で使えるドアが何処なのかわからないのだ。

この場合は非常口がせっかくいろいろあるんだから
選べるとポジティブに思って、脱出に適切なドアから
すたこらさっさと逃げましょう。



★翼上の脱出口は、使いにくい。

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まず上記の図を参照してほしい。

飛行機には翼があって、翼上の脱出口は開ける手順も
スライドの膨らみ方も特殊なのだ。
それに翼の下にはエンジンがあり、翼には燃料が入ってる。
燃料漏れで引火でもしたらアウト

翼上の脱出経路は出来ればあんまり選びたくない。
そして、もう一つ、翼上の場合

201512031432539c2.jpeg

上記の図でもわかるとおり

翼の上の脱出の際使われるのは
ランプスライド形状であることが多く
(ランプすなわち通路のようなもの+スライドすなわち滑り台が
合わさったもの、)
ドアの下に膨らんだのは滑り台ではなく、通路なのよね。
だからここは走り、その先の翼のところからスライド(滑り台)が
出てるんだけど、
この脱出口だけ特殊だとよく理解してないと
多分勢い余って翼の上から転落するわ。

ひどいとランプスライドですらなく、翼上に降り翼の上を直に歩いて
その先のスライドで滑るみたいな機材もあるので要注意

そもそもB767,A320,B737等は機体の真ん中の脱出口は
窓と壁を外して座席の上に置くという、手間がかかるものが多く
それに本当にこれ重いんで、火事場の馬鹿力を出さない限り
難しいと思う、そしてこれがうまく外れなかったら
機外へ脱出が相当遅れるので危険

そしてもう一つ。この翼の上の脱出口って
機材によってはスライド(滑り台)ではあるが
脱出用のボートにはならんっていうのがあってだな

20151203144013df3.jpeg

滑走路手前の海にディッチング(着水)しちゃった場合
翼の上まで出たら海に飛び込む必要があるという
不便仕様なこともあるので、
泳げない人はボートになってるスライドがある脱出口から
逃げたほうがいいよね。

さて、翼の上の脱出口はよっこらしょと乗り越えて狭い脱出口から
翼上に降りるなんてことをしないといかん機材もあるので
(今回のA320型の事故機の翼の上の非常口部分を見ればわかる。)
ここは年寄りや子供が使う避難経路としてはベストではない。

ここからもうダメだと思ったら後ろから脱出できないか確認して
機体後部へ行きましょう。


★救命胴衣の位置確認

各社面白いデモビデオを作って乗客の気を引こうと必死だけど
これ、乗客に見てもらわないと飛び立てないので
各社が見易いビデオ制作の努力するのは当たり前なのだ。

キャセイなんか、この安全ビデオ上映中は席の移動もダメだし、
トイレに行くのも禁止。
とにかく客はこの安全ビデオを見るように決まってるのだ。
(日系はこの辺の乗客視聴管理は緩いけどね)

さて、ここまでいろいろ読んだ皆さんが
飛行機に乗って安全ビデオを見ないなんてことはないと思ってますが

安全ビデオで一番見ておいて欲しいのは救命胴衣の位置である。
エコノミーはまだいい。わかりやすいから。
エコの救命胴衣の位置は大体座席の下以外置く場所はないからだ、
自分の足元の紐を引っ張れば黄色い救命胴衣が出てくる。

しかし、2015年12月現在
ソロシート化が進んだビジネスとファーストクラスは
はっきりいってどこに救命胴衣がセットされてるのか
知らないとわかりにくい、

20151203144641bad.jpeg

この図を見て
あまりにランダムに自由に救命胴衣をセットしすぎだろ
とおもわず突っ込みたくなるわね。
これじゃ緊急時暗い機内で手探りで赤い紐を引っ張るのは
事前に指差し確認でもしてない限り多分不可能だ。

場所をあらかじめ知ってないとわかりにくいということは
緊急時には全くわからなくなると断言できる。

普段慣れてても、急に真っ暗になったら、
ただの四角い部屋ですらドアの位置がわからなくなるものだが、
救命胴衣を取り出すために引っ張るべき紐の位置など
場所がわからない場合、緊急時に咄嗟にわかるはずもないのだ。
そこで、安全ビデオを食い入るように見る必要が出てくる。

参考のために貼ったリンクはANAの777-300ERのもの
時間のない方のために確認必須の該当箇所を書き出しておく。

2分10秒のところにスライドラフトがこの機材の翼上だと
ランプスライドになってること

また3分15秒のところで、ファースト、ビジネス、プレエコ、エコノミー
四種類の座席の救命胴衣の位置が確認できます。




さて、いろいろ知った今この安全ビデオを見ると
いろいろわかることが多いのだ、

次に飛行機乗った時には必ず食い入るように
この安全ビデオを見ましょうね。

さて次回のエントリーは
実践的なおはなし、

突発的な緊急脱出の際に一体
自分がどうすべきなのか、

どんな服装で飛行機に乗るのが良いのか。

脱出の時の荷物はどうする?

そして一番大事なこと、
乗務員がパニックを起こして
ドアを開けることができなかったら?

非常口座席に座ってて
不幸にも自分がドアを開けないといけない
突然状況になったら?

飛行機からの安全な脱出について
もう一歩踏み込んで書きます。

ではまたあした。
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