結局人生50歩100歩 じゃないかもしれない。

「ドラマの中の男尊女卑」−スペシャルドラマとその他編- 2014年1月〜3月ドラマ

2014-03-28 Fri 14:00
最後は単発のスペシャルやWOWOW
長年やってるシリーズ物、そして恋愛ドラマです。


ドラマ内の女性の立場って
昔のまんま止まってないか?
問題にも今回は言及したい。

私の映画やドラマ評はご存知の通り
「感動しました。」
「考えさせられました。」
だけで終える事は無いからな

今回は具体的に言うと恋愛ドラマだったり
夫婦のドラマだったり、
夫婦とか男女の関係って何なんだろう?
と色々思うところがあった、

取り上げるのはこの四つ。

『最高の離婚Special 2014』
『地の塩』(WOWOW)
『科捜研の女13』
『失恋ショコラティエ』


『最高の離婚Special 2014』
昨年の冬の連ドラだったのが
スペシャルになって2月放映されたんだけど。

連ドラのときは比較的いい話だったのに、
実際色んなドラマ賞も総なめだったのに。

その分スペシャルの駄作っぷりが目立つと言うか
このドラマ、
何故か名台詞が多いと大絶賛されてたんだけど。
なんでみんなにこんなに刺さってるのか
意味がよくわかんなかった。
逆に私にはとても不快な台詞の方が多かったよ。

例えば今回のスペシャルで一番人気だったこの台詞

「抱ける女が、
抱けなかった女に
勝てる訳ないですよね」
(上原灯里)

これなんか、ツイッターでバズってるかと錯覚する位
何故か皆さんツボってたよね。

えーこれってそんなにぐっとくる台詞?
全く解らなかった。
これって勝ち負けなの?
そもそも何と戦ってるのか意味不明だし。

それよりもなによりも
私が引っかかったのは
台詞の随所にちりばめられた、
無意識の男尊女卑みたいなのが
いちいち癇に障って「昭和かよ!」
って思うんで、
途中凄い嫌悪感まで沸いてきた。

「子供が欲しい!子供がいてこそ本当の家族だ!」

とか子供要らない瑛太扮する光生に向かって
古臭い価値観のオノマチ扮する結夏が
ヒステリックに叫ぶとか、

「浮気されてもやっぱり好き」

と言って、綾野剛扮する諒の女癖に
ひたすら赤ん坊抱えて耐える真木よう子扮する灯里とか、

あまりにもキャラ設定のセンスが古臭くて、
非常にもやもやした。
別にトレンディドラマじゃないと言われれば
それまでだけど。

いや、古臭いっていうか、もやもやっていうか
見たら救いが無くて、
正直ものすごく絶望したんだよね。

現実の日本はこのドラマの中よりも男尊女卑で
まだまだ男女の関係性なんかは
改善どころか昭和と変わってないんだろうなって。

いつの時代だよとおもって
設定を見てみると「まだ若い夫婦のお話」
2014年のアラサーの夫婦を描いたものだけど
(設定では二組の夫婦が全員30歳)
バブル世代より一回り以上年齢が下の
若い子達のお話な訳よ。

なのにこの絶望感と言うか

むちゃくちゃ極端で大げさな話、
源氏物語の時代から男女の恋愛関係における立場って
結局、平成の世になって四半世紀が経過しても
何も進展してないじゃないか!

そのうえ、連ドラのときってこんなにいちいち
イライラトゲトゲした、男に受け入れられないことに
ヒステリーを起こすような女の話だったっけ?

2014が付いてる割には、
女性に対する全く配慮のない昭和の古いドラマみたいな、
男目線の都合のいい女ってどんな女?の話みたくなってて、

これテレビで放送して大丈夫なのか?
それこそ「明日ママがいない」みたいに
女性団体からクレームこないのか?
と私が心配になるほどの内容。

と思って脚本家誰かと調べたら
『東京ラブストーリー』の坂元裕二でした。
あっちゃー。
(色んな意味が込められたあっちゃー)
「カンチ!」
と呼ぶ紺ブレ姿の鈴木保奈美を思い出しました。

東京ラブストーリーも原作があるとは言え
かわいげが無い女は、カマトト女にあっさり負けるっていう
救いも何にも無い厳しい物語だったからな。

男に選んでもらえる女になるなら
強さではなく弱さで戦えみたいな事が
「恋愛のバイブル」と言われる漫画に
堂々と書きなぐられてた時代だったからね。

でも、古臭いとバカに出来ないんだよ。
2014年の人気ドラマのスペシャルの内容が
これなんだからさ。

この問題は今の日本では根深いんだとおもう。
30歳でもまだ幼稚問題とも合わせて
注意深く見守らなきゃいけない事象なんだわ。

で、話変わるが
ここでも若手は演技力無い問題が発生しとった。

とにかく元の連ドラ当時のキャラや役に戻りきれてない
出演者四人全員。
特に真木よう子の灯里ってあんなキャラだった? 
違うよね?赤ん坊産んだら変わっちゃった的な
設定なの?
赤ん坊産んだわけでもない光生も、え?だれ?
とおもうほど違った。
撮った順が判るほど違う

まあ瑛太は演技派俳優ではないので
しょうがないっちゃしょうがないけど。
真木よう子の大根役者っぷりは
もう、日本アカデミー賞は取り上げろと
おもうレベルでしょ。
真木よう子実力派女優説には断固反対します。

オノマチだけが途中からちゃんと
星野結夏になってたけど。
ガサツキャラって特徴がある分「演じやすい」
とおもうので正確に言うと演技力ではないんだわな。

綾野剛?もうねこの人は
『GOLD』の時から見てるけど
キムタクと一緒で役柄より前に「綾野剛さん」なんで
演技力とかいっちゃいけない種類の人なんだと
最近思い始めました。


『地の塩』
大泉洋と松雪泰子主演のWOWOWのドラマ。
脚本は『GOOD LUCK!!』の井上由美子なので期待して見たが
いやー、この学者が捏造するって話はタイムリーすぎて
大丈夫なのか?放映して。と思ってしまったよ。

でもドラマはちゃんと作ってていい出来映え。
WOWOWのドラマは民放と違って
結構、ていねいに作ってるよね。
最近の質のいいドラマは全部NHKかWOWOWだわ。

ストーリーは神の手と呼ばれる考古学者が遺跡発掘で
教科書に載るような歴史を変える大発見をするんだけど
それは捏造だったというお話。

そうそう、
ここでも松雪泰子が教科書を出版する会社の人役で
「真面目で堅物で融通が利かない女」という立ち位置で
描かれてたんだけど、
融通の利かなさが原因で離婚した。みたいな話になってて
これももやっとしたんだよね。
どうしてこう、女は常に心広く穏やかで
かわいげが無いと男とはうまくいかない
みたいな感じになっちゃうんだよ。

やはりドラマ制作と言う現場はまだまだ男社会で、
そういう女の描き方にいちゃもんをつける
かわいげの無い女がいないんですねきっと。

ていうか
男社会でうまく立ち回ろうと思ったら
さっきも書いた通り、
かわいげの無い赤名リカみたいな女より
カマトトの関口さとみみたいな女が受けがいいんだろうからね。

さて話を戻すと、このドラマ軸になるものは
実話をベースに書いてるらしいとのことで
調べてみたら2000年代前半に実際にあった
考古学大スキャンダルと呼ばれてる
旧石器捏造事件
がヒット。
この事件知らなかった。

と、石器捏造事件を読んで既視感。
十年後にはやっぱり今回のSTAP細胞の件は
研究者がやらかした細胞捏造事件として
大スキャンダルだったと科学界の汚点として
人々の記憶に残っちゃうのかしら?



『科捜研の女13』
これって一年中やってるイメージなんだけど。
見るのはほんと時々
しかしこのドラマのジャンルは何なんだろう、
医療ドラマでもないし刑事ドラマでもない
勿論恋愛ドラマ枠でもない。

そうだ、サバサバリケジョドラマなんで
新ジャンル作るか「リケジョドラマ」!

でも最近この女性が理系の研究員役って
刑事ドラマで増えてきてるよね

『クロコーチ』の香椎由宇(途中降板で芦名星に交代)や
『S最後の警官』の土屋アンナ

相棒で言うと六角精児のやってる米沢守ポジションですね。

なのでリケジョドラマのジャンルが確立されるのも
時間の問題なのかな。

でもこれも女の描き方がなんだかなーって思う。

男から見たこの手の職種の女はこうである、
という決めつけを具現化したような
キャラクター設定なのがどうもね。

で、想像して妄想の羽目を外すと
「クロコーチ」の香椎由宇のように
白衣の下は超ミニスカートって
デフォルメされたエロい方向になっちゃうのは
どうにかならんか?
ほんと想像力が乏しいと言うかなんというか。


そしてドラマ内では相変わらずサバサバリケジョの
法医学の風丘先生は毎度毎度甘い物をもって登場するし、
土門さんとマリコは頑に恋仲にならん。
そして京都府警の広報の子がレギュラー化するのかと
おもったら、いつの間にか消えてた。
今後もこのサバサバリケジョドラマからは
目が離せない。(のか?)




さて最後を飾るのは

『失恋ショコラティエ』

正直色んな意味で一番面白かったのがこのドラマでした。
やっぱり月9は王道の恋愛ドラマじゃないとね。

石原さとみも女が見てもかわいらしいので
「マジ天使」だと男が思うのも無理はない。
とおもったけど、
ここでもやっぱり
女と言うのは可愛げだけが大事なのだ。
みたいなことになってたよね

このテーマって本当に普遍的なのね。

薫子さんとサエコさんという
正反対のキャラクターを主人公すっ飛ばして
向き合わせる事で
可愛げのある女が幸せになれるのか?
カマトトぶれない女は不幸なのか?
みたいな場面が多かったけど、

私が一番思ったのはカマトトは危険だってこと。
女に取って敵って意味での「危険だ」って意味ではない。

このカマトトぶりっこというか
可愛げのあるふうに見える性格を持った女が
モラハラ男やDVの旦那を引き寄せてしまってる
って現象はちょっと見過ごせない。

カマトト系は一見モテモテで幸せそうだけど、
サエコなんか家に帰ったら旦那がDVモラハラ男だよ。
最悪。
モテない薫子さんより相当不幸だよな。

ここでも女の立場って何なんだろうと
考え込んでしまうという。
月9みて悶々としてしまうって
初めての経験かも(おおげさ)

さて、もうひとつ

このドラマこそ台詞がよかったよ。
『最高の離婚』が名台詞の宝庫と言われていたが
あんなもん、たいした事無い
台詞の良さは
『失恋ショコラティエ』に軍配が上がるな。

いちいち台詞が人生論ぽくて
なかなかいいことを言ってて
この月9キラキラジャニーズ主演恋愛ドラマで
この名台詞たちに出会うと思わなかったって事。

特に六道の台詞の数々は非常に良かった。
沢山あったので詳細は各自ネットで拾って貰うとして
このドラマは六道の台詞を聞くだけでも
見る価値あると思う。
素晴らしい台詞の数々でした。

前評判はセフレだのと過激な内容が含まれてる
とんでもないドラマかとおもったけど
終わってみたら中身の詰まったドラマだったかも。

裏を返せばそれだけ駄作しかなったって事なのだが。



と言う訳で

今期のキュインドラマ優秀作品賞は
『失恋ショコラティエ』
パチパチパチ

3エントリーにもなってしまった
ドラマ評だけど、
自分で書いてて後から読んでも面白いので
きっと4〜6月クール版も書くつもり。


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